お部屋のメンテナンス法

お部屋のメンテナンス法

はじめに

マンションは、コンクリートや鉄筋等で出来ているので、一戸建て木造住宅と違いがあります。また、エレベーターや貯水槽、 防災設備等設備も複雑です。
更に上下、左右に別の住戸と接していますので、騒音等でお互いに迷惑をかけずに快適なマンションライフを送る為には、それなりの配慮も必要です。
常時こまめに点検し、手入れをする事によって建物の劣化を防ぎ、結果として建物を長持ちさせる事が出来ます。本書は、安全で快適に住む為の注意やルール、 日常のお手入れについて一般的な事項をまとめており、長年にわたり快適にご利用いただく事を目的に作成しております。
マンションにご入居された皆様に、入居時の快適性をできるだけ長く維持していただく為に本書がお役に立つことを期待しております。
本書は住まいの機能維持に力点を置いております。 常識的な判断で、 回避できる危険やそれぞれの製品自体の取扱説明書において説明されるべき内容については省略しています。

マンションライフを始める前に

みんなで楽しく生活する為に

マンションは、一戸建て住宅と異なり、各住戸が壁を境に両隣に、床・天井を境に上下に別の住戸と接しています。マンションにはこの他共用廊下や共用階段等たくさんの共用部分があります。マンション生活を快適なものとする為には、各自の住まいばかりではなく、入居者全員で共有空間を快適にする為お互い協力しなくてはなりません。一人一人が日常生活におけるルールを守り、隣近所とのコミュニケーションを大切にする事がポイントです。

専有(専用) 部分

マンションの中で,入居者が住まいとしている部分の事です。部屋を閉め切って、外気に触れていない部分が、専有部分と言うように考えるとわかりやすいと思います。一般的には、住宅内部の仕上げ部分並びに専有部分の設備、配線、配管までと考えられており、コンクリートの壁、床、天井は共用部分になります。

共用部分

マンションの中で専有部分を除く全ての部分、 付属の建物、設備、 施設の事を言います。具体的には、

・廊下、階段、エレベーターホール、エントランス玄関、パイプスペース等、専有部分以外の建物の部分。
・専有部分以外の電気設備､ 給排水設備、外灯、樹木、電気室、消火設備、ポンプ室、エレベーター内、 駐車場等、管理室、建物の敷地等です。

共用部分の専用使用

バルコニーは共用部分ですが、 通常はそこに住む人しか使えません。 このような使用方法を、 共用部分の専用使用と言います。駐車場等もこれと同じ考え方です。

生活上のご注意

結露とは

水を入れたグラスの表面に水滴がついてくる現象を結露といいます。マンションでは湿気を含む暖かい空気が冷えた壁や窓ガラスに触れ、空気中に含まれている水蒸気が水滴に戻る事によって結露が生じます。水蒸気は、朝晩の調理や入浴による発生の他、ストーブの使用、 更に人間の身体自身からも発生しています。特にストーブを使用し窓を開ける機会の少ない冬期間は注意が必要です。

これらの水蒸気は発生源の部屋だけにとどまらず、住宅の各部屋全体に拡散していくので、水蒸気を発生していない場所、例えば北側居室や押し入れの中等の思いがけない所で多くなっています。これらの水蒸気は、室内の空気を入れ換える事で住宅外へ追い出す事が出来ます。

結露をそのままにしておくと、壁や床にシミが出来たり、押し入れの中の布団等が､ 湿っぽくなるばかりか、カビを発生させる原因になってしまいます。結露は住宅の老朽化の原因になるので十分な注意が必要です。マンションが結露しやすいのは、一般の木造住宅と異なり気密性が高く自然換気が望めません。その分湿気が多くなり、結露しやすくなります。

結露しやすいところ

結露が発生しやすい場所は、冷たい外気に接する壁、特に北側の壁や押入の壁等です。押入は、布団等の収納物で空気の対流が悪くなり、より結露が発生しやすい場所といえます。
アルミサッシの結露は、水滴が垂れて下枠に溜まりますので、 結露水が多い場合にはこまめに拭くように心掛けましょう。ひどい場合はサッシの隙間から壁内外に流れ込み、クロス、 ボード等の破損につながります。

結露発生のしくみ

温度22℃湿度60%の空気は、温度15℃℃になると湿度約90%にも上ってします。さらに冷やされ、温度11℃℃になると、湿度100%を越えて、水滴になります。
　窓にできた結露

結露対策

• 換気を心掛ける→窓や換気口をこまめに開閉し、 換気扇を回して室内にくまなく通風する様にしましょう。
• 押し入れ内の通風すのこを壁と床に取り付け、布団や衣類が直接壁に触れない様にすると共に、襖を常時少し開けておく (3cm程度) 事が効果的です。
• 家具類は壁から離す→家具、冷蔵庫、ステレオ、タンス等はできるだけ壁面から離して ( 5~10cm程度)、裏側にも風が通るようにして下さい。
• 室内の洗濯物 洗面所等室内に洗濯物を干す場合は、 特に湿気がこもりやすいので、換気扇を回して下さい。
• 炊事中の換気扇 →特に炊事中は水蒸気が多く発生しますので、ご注意下さい。
• 室内での湿気を押さえる→加湿器等を使うと過度の湿気が充満し、結露しやすくなります。
• 窓のサッシやガラスの水滴→気が付いたら布で拭き取りましょう。
• 入浴後の換気扇 →マンションの浴室には窓がないものが多く、湿気がこもりやすくなっています。 入浴後は長めに換気扇をかけ、 浴室の扉等を解放したままにしないようにしましょう。
• 観葉植物 観葉植物は思ったより水分を放出しています。 換気をこまめに行って下さい。
• 最も簡単にカビを落とせる方法は、カビ取り剤の使用です。特にパッキンについたカビに効果があります。
• 窓に結露防止シートを張る。結露防止シートは市販されています。
• 風通しをよくしましょう
• 部屋のふすまもときどき開けましょう
• 家具を壁から離しましょう
• 水滴はこまめにふきます
• 料理中は換気扇を
• 入浴中はドアを閉め、入浴後は換気扇を!!
• スノコを利用しふとんが壁にふれないように

冬期の室温と湿度の目安

結露を防止する為の目安は室温 22℃湿度 55%以下です。温湿度計を設置し、 温湿度管理をしてみる事も必要です。

カビ･ダニ

カビ対策

カビは、適度な湿気と温度、そして栄養のあるところにはどこでも繁殖し、温度20~70℃、湿度70%以上になると急激に発生します。又、建材や仕上げに使われる接着剤や、のりを栄養分として結露によるシミや湿気のある場所に発生するので、まず、結露を防ぐ事、通風をよくする事が重要となってきます。

カビを取り除くには

カビが発生したらすぐ取り除く事が重要です。特に、ビニールクロスの場合は、裏側に発生してしまうと、張り替えるしかありません。退去時に費用を請求されることにもなります。表面のカビを取る場合は、 中性洗剤等を薄め、固く絞った雑巾で拭き取ると良いでしょう。

ダニ対策

ダニは、高温、多湿を好む為、一般的に夏に発生、活発に活動し、冬には活動しないものと言われています。しかし、最近は暖房機器や加湿器の普及等生活様式の変化等から、住宅内でダニが活動しやすくなっています。
カーペットや畳、カーテン、衣類等不潔にしているとダニ発生の原因になり、ダニが発生すると､かゆみ、腫れ、ニキビ、喘息等様々な病気の原因になると言われています。
予防法は、何といっても掃除をよくする事と、多湿にならないように換気をよくする事です。

ダニの予防法

• 掃除機でホコリをこまめに且つ入念に吸い取る事。 ( 1㎡当たり1分が目安です。)掃除機の使用は、 ダニの捕獲と同時に畳の乾燥にも役立ちます。
• 室内の換気 通風に注意する事。ダニの発生する梅雨時の少し前から布団乾燥機や除湿器を使用すると、ダニが発生しにくくなります。凍結防止法

凍結防止法

冬期、深夜・早朝に気温が下がり、 水道管の内にある水が凍りその圧力で水道管が破裂する恐れがあります。夜間、気温が下がりそうなときは、別紙取扱説明等により、水抜きを行って下さい。

水抜方法

冬期間、長期に部屋を開ける時は、下記の方法にて水抜を実施して下さい。

水道管の水抜き方法

冬期、深夜・早朝に気温が下がり、 水道管の内にある水が凍りその圧力で水道管が破裂する恐れがあります。夜間、気温が下がりそうなときは、別紙取扱説明等により、水抜きを行って下さい。 ・冬期、2～3日以上家を留守にする場合、必ず水抜きを行って下さ...

central-rever-resident.sunwell.jp.net

万が一凍結してしまったら

軽い凍結なら蛇口にタオル等を巻き付け、その上からお湯をゆっくりかけると、出る場合があります。但し蛇口に直接熱湯をかけたり、火を当てたりしますと破裂の恐れがあるので、止めて下さい｡

・完全に凍結した場合、最寄りの水道局指定工事店に連絡して下さい｡

水道凍結対応業者一覧